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ついに退社。6年半を振り返ってみた。

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2018年7月25日、6年半お世話になったPEEK-A-BOOを退社しました。

退社日までの時間は自分でもびっくりするくらいいつも通りの日常で、、

 

 

 

 

2012年4月、僕は入社して東京都渋谷区富ヶ谷に専門学校の友人と3人でルームシェアという形で住みはじめた。その家に決めたのは『渋谷区ってかっこよくね?』というアホな理由。

 

 

 

 

入社した僕を待ち受けていた最初の難関は人間関係だった。当時70人の大所帯だった銀座店に配属された僕はその空気にのまれ、異様にかしこまってしまい先輩との距離を感じてしまっていた。さらにシャンプーもしたことが無かった僕は、同期7人の中で合格したのは6番目だった。そこから悔しさをバネにしてカリキュラムの進みは一番早くなっていった。そうやって日々働く中で思ったのは、仕事にめちゃくちゃ厳しい先輩、僕みたいな者にも優しくおもしろおかしく絡んでくれる先輩がかっこいいなと僕は思った。どちらの先輩も僕にとっては心の支えになったからだ。

 

 

 

 

 

それから僕はもし後輩ができたら絶対に偉そうにはしないで、行動で見せていける先輩になろうと決めていた。自分でできる限りの仕事は床掃きでも雑用でもなんでも後輩に任せないでやろう。入社したての子は緊張してると僕みたいに元気がだせなくなるからなるべく笑わせて味方になってあげよう。でも技術やお客様への想いの大切さは人一倍伝えられる先輩になろうと。

 

 

 

 

それから僕は新規出店の店舗へオープニングスタッフとして異動になった。当初アシスタントがとても少なかったので営業中にたくさん仕事をさせてもらった。アシスタントの昇格試験もポンポン受かって、このまま最短でスタイリストになれるんじゃないかと調子に乗っていた。人生は甘くない。そこからは僕の人生で一番辛い日々だった。経験が未熟なままアシスタントのリーダーに昇格した僕には責任感が足りていなかった。僕としては真剣にやっていたつもりが、お客様やスタッフに大きな迷惑をかけてしまった。

 

 

 

 

毎日毎日怒られ、胃が痛くて立ち上がれない、ひどい偏頭痛と閃輝暗点(せんきあんてん)で立ち上がれない。夜中目が覚めてしまい恐ろしい幻覚を見たり、頭痛薬を一気にたくさんのんでみたり、出勤の足取りは重く電車が来る音が聞こえると『ああ、飛び込む人はこういう気持ちか』と思ったり、営業中はまた失敗したら怒られるんじゃないかと手が震えながら働いていた。

 

 

 

 

 

でもかっこつけたがりの僕は、自分が情けなくて誰にも辛さを相談できなかった。それでも辛い時期を乗り越えられたのは『後悔しないように生きる』という僕の信念と、そんな中でもシャンプーやスパ指名して下さるお客様がいたから。失敗したまま諦めたら一生後悔すると分かっていたし、お客様が喜んでくれることで僕の存在が許された気がしたからだ。

 

 

 

人生で最も辛い時期を乗り越えてやっとスタイリストになることができた。新店舗に異動する前提での青山店でのデビューだった。しかしスタイリストになってからはまた違う苦悩の連続だった。スタイリストになるまでの3年半程で僕は美容師としての才能がまるでないことに気づいていた。とにかく自分に自信が無かった。今でこそ支持して下さるお客様がいて、自信をもってヘアデザインを提案できるまでになったけど、デビュー当初は本当にお客様がいなくてゼロが続く日もあった。

 

 

 

 

やっとの思いでスタイリストになったのに、お客様がいないとずっと先輩の手伝いをすることになる。それもとても大事な勉強なのに当時の僕は悔しくてしょうがなかった。世の中には同世代で活躍してる美容師がいるのに、なんだこの不甲斐なさはと。でもそれは今考えると当然だった。僕には個性が無かった。僕のちょっとした個性といえば天邪鬼で人と少し違う物事の考え方ができたり、少しネジが飛んでるから宴会芸が恥ずかしげもなくできることくらいだった。美容師としては丁寧に仕事をするくらいしかできなかった。

 

 

 

 

 

そして僕は新店舗のオープニングスタッフとして銀座に異動することになった。僕が入社してから一番お世話になったのはここの店長だった。数えきれない程飲みに連れて行ってくれて、売上げが無いのは気にするな、カットで勝負できる美容師になれと教えてもらった。全然偉ぶらずにユーモアがあって気さくで常に新しさを求めていて、スタッフにもお客様にも愛される姿は、雑誌やショーに出て気取るかっこよさではなく、本物の美容師としてのかっこよさだった。

 

 

 

 

僕はそれから自分のデザインとカットをすごく考えるようになった。はじめは思うようにスタイルが作れなかった。いまでこそ分かるのは美容師としてのセンスも磨けるのだということ。まだまだ発展途上もいいとこだけど、店長の教えのおかげで僕はショートカットが大好きになってしまったし、この先一人でもどんどん新しいカットを思いつくだろうし、デザインも洗練されていくと確信してる。

 

 

 

お客様も少しづつだけど増えてきていてカットも前より数段楽しくなってる。

 

 

入社してから辛いことの方がきっと多かったけど、思い返すとなぜか楽しい思い出ばかりだし、辛かったこともにも全てに感謝できる。

 

 

退社して家に帰り、倒れるように寝た。そして早朝に目が覚めて本当に素晴らしい環境で働かせてもらってたんだと実感した。

 

 

 

辛かったことは全部僕の足りない部分を育ててくれた。人間関係で悩まなかったらコミュニケーションや人との繋がりのの大切さに気づけなかっただろうし、シャンプーでつまづいていなかったら今ほど技術にこだわれていないだろうし、人生で一番辛い時期を逃げてたら責任感もつかなかっただろうし、お客様が全然いない時期を経験しなかったらお客様が来てくれるありがたみが無かっただろうし、デザインや個性で悩まなかったらこれから先の未来は見えなかった。

 

 

 

 

 

 

やっと楽しくなってきたところで僕は退社の道を選んだ。

 

 

 

僕はとにかく真面目で不器用だからこれからも簡単には成功しないだろうし、今まで以上に辛い思いをするかもしれない。

 

 

 

でも僕は仕事を通して様々な辛さや悩みを経験して、それが最終的には自分や周りの人をも喜ばせて幸せにすることを学んだんだ。

 

 

 

 

 

 

僕は天邪鬼だから誰にも真似できない自分だけの道を歩んでいきたい願望があった。

だからどこにも所属しないで自分の力で成功を勝ち取る為にフリーランスを選んだ。

実力も発展途上、美容業界ではまだ無名、予想できない苦悩が待ち受けているのは簡単に想像できる。

 

 

 

 

でも大丈夫。人生はどの道を行こうと多かれ少なかれ辛いもの。

辛くても誠実に進めば必ず報われると知ってる。

それなら僕は好きなことを全部やってやる。

辛さ上等。乗り越えた分だけ強くなって、もっとたくさんの人を幸せにしてやる。

 

 

 

 

それにしても6年半、、

 

あーーーーー!!

楽しかった!!!!

 

 

人生何も無かった僕が美容師を目指しただけでこんなに楽しめて、こんなにも良い仲間に出会えるとは思ってもみなかった。高校生の頃の俺!進む道間違ってないぞ!!

 

 

 

 

 

この6年半、僕を育てて下さったPEEK-A-BOOの全スタッフ、関わらせて頂いた全てのお客様、本当に、心から感謝致します。

 

先輩方、本当にたくさんご迷惑をおかけしました。成功して必ず恩返しさせて頂きます。

 

 

 

 

可愛い後輩たち、辛いこともたくさんあると思うけど真剣に誠実に取り組んでれば必ず報われるから諦めないでね。辛かったら飯連れてってやるからいつでも連絡しておいで。

 

 

 

 

 

 

 

また僕はこれからゼロからのスタート。

 

 

 

 

中山劇場 第二章、楽しんで駆け抜けます。

 

 

 

 

 

『後悔しないように生きる』ために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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TAKUMI NAKAYAMA

ボブ・ショートヘア専門美容師/栃木県足利市出身/#ボブ#ショートカット#小顔カット#柔らカラーのプロフェッショナル

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